U-12年代における指導のあり方
お久しぶりです
Tコーチです
U-12年代における指導で大切だと思うことが4つあります
その理由と、課題について真面目に話します
①サッカーの楽しさを感じてもらう
JFA(日本サッカー協会)が発信している「三位一体+普及」すそ野を広げて育成の土台を堅固にし、総合力を高めることで頂上を高くするという考えを実現するには、
まずはU-12年代でサッカーの楽しさを感じてもらうことが必要です
サッカーが楽しいと思えば、サッカーを習って続けていきたいと感じます
そのためにコーチに必要なことは、楽しい雰囲気作りとたくさん褒めてあげることです
いつもコーチが注意や指摘ばかりしていては、雰囲気が悪くなり子供達はサッカーを楽しむことが出来ません
楽しくなければ子供達はサッカーを続けてはいかないですよね
サッカーのすそ野を広げていくためには、まずはサッカーの楽しさを感じてもらうことが大切です
②サッカーの本質を理解してプレーすること
U-12年代の指導では、サッカーの目的である「ゴールを目指す」「ゴールを守る」
「ボールを奪う」ことを理解してプレーすることが一番重要です
理由は、サッカーは相手チームより多くのゴールを奪えば勝利するというルールだからです
例えば、試合経験も少ないチームがいきなりポゼッション練習をたくさんしても、選手が何のためにポゼッションするのかを理解していなければ、試合で生かされることはありません
シュートを打てる場面で味方にパスするという現象が起きます
なのでまずは、サッカーの目的を理解してシンプルにプレーさせてあげる
その中で、もしポゼッションの課題が出たのであれば、選手にフィードバックしてからポゼッションの練習に取り組んでいくのが良いでしょう
選手が練習の意図を理解してプレーできれば練習の質が上がります
指導する順序が逆にならないようにすることが大事です
③個人技術に重点を置いて指導すること
U-12年代はゴールデンエイジと呼ばれる年代で、技術が身につきやすい年代です
この年代でたくさんボールに触り、個人技術を磨いていく事で、中学高校年代に上がったときに個人技術が生かされます
ただ、現状ではまだまだ判断を伴う技術練習が少ないという課題もあります
現代サッカーでは、動きながら状況を観て正確にプレーすることが不可欠です
状況判断が必要なのに、ボールだけ観てプレーしていれば簡単に奪われてしまいます
なので、ボールがある程度自由に扱えるようなら、コーンを並べてドリブルするだけではなく判断を伴う技術練習が必要です
選手の技術レベルを把握した中で、練習メニューやオーガナイズを設定していくことが指導者に求められます
④自立した選手の育成
現代では、モラトリアムと言われる、自立した大人になりきれない若者が増えています
なので、論理的な思考の発達が見られるU-12年代で選手を自立させていくことが、大人になったときに自分で考えれるたくましい選手になると考えられます
大人の一方的な押し付けであったり、答えを与えてしまうような強制的な指導では他律的な傾向が強くなり、創造的で、かつ自発的なプレーは期待できなくなります
大人の考えを一方的に言葉で押しつけない心がけが必要です
抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉で返答することで、考える力が向上し、想像力も豊かになります
【結論】
現代では、インターネットの普及もあり、指導者のサッカーの知識量も多くなりました
そのせいか、指導者が選手にたくさんの情報を与えすぎて、型にはまった選手が多くなったように感じます
教えすぎることで、選手がサッカーの本来の目的をみ失ってしまったり、創造性あるプレーが少なくなってきています
指導者の言葉や教え方が選手に大きく影響を与えていることを実感しました
だからこそ、押しつけるのではなく選手自身の考えをリスペクトした上で、自分の考えを具体的に伝えていくことが必要だと感じます